アオシマ1/24パルサーEXA(エクサ)


アオシマの1/24パルサーEXA(エクサ)です。
元々イマイ科学というメーカーから発売されていたもので古いキットではありますが結構シャッキリした良キットです。


コイルスプリングを利用したサスペンション可動機能があり、プレイバリューも持たされていますが少々バネが弱く設定車高も低めなのでかなり低くなってしまいます。とは言え少加工で好みに車高調整できるので手間が少なく組む事が出来ます。


完成。パーツの合いなども割りと良いので3日ほどで完成できました。組みやすい、はモチベーションも保ちやすいのです。


上の方の写真とホイールが違いますがこのキットはホイールが内側と外側で2分割されており外側のパーツは2種類入っています。


日産のボトムレンジとして、また時代の趨勢に沿ってFFの小型車として登場したチェリーの後継として、1978年に登場したN10パルサーのコンポーネントの多くを流用して1982年に登場したのがN12パルサーです。


初代N10はヨーロッパ市場への投入を意識し手堅く作られた車でしたが非常に地味で目立たない存在であったために保守層には主に仕事車やファミリーカーとしてそこそこ売れたのですがチェリー時代から連綿とラインナップに添えられていたクーペに関してはスペシャリティ要素が絶無で存在意義が低かったのも事実です。


そこで次世代となるN12ではクーペはEXA(エクサ)のサブネームを持つアクの強いスタイルが与えられました。


クサビ型のフロントノーズにはリトラクタブルヘッドライトが装備され、全体的なフォルムも直線基調の角ばったスタイル。リトラクタブルヘッドライトもこのサイズの車としては当時サバンナRX-7しかなく、その点でももの珍しさとあいまって存在感のある車でした。


しかし外観の割りに内容は普通であり、4気筒SOHC1500ccキャブ仕様のE15Sと同インジェクション仕様のE15E。出力は85ps/95psとこれまた普通。シャーシのレイアウトも先代N10からのキャリーオーバーであり走りもまた普通でした。


1983年のマイナーチェンジではターボを装着し115psを発揮するE15ETが搭載されますが、それをあまり外観でアピールしていないためやはり地味。むしろ当時ファミリアやミラージュ、カローラUのようなハッチバックの方が流行っていたので3ドアハッチバックのパルサーの方が人気だった始末。


さすがにハチロクやCR-Xのようなテンロクスポーツと較べると立ち位置も下であり、のちのサイノスのようなファッション的なスモールクーペであったと思います。


ファッション、というにはちょっとダサかったのがこの車の最大の失敗だったのですが…当時の日産車はR30スカイラインやZ31フェアレディZのように大きい車種には本気だったのですが基本的に体育会系の汗臭いイメージで、その中にあってやる気の無いスモールクーペがこうなったのも必然だったのかもしれません。


当時の日産はモータースポーツへの力の入れようが非常に強く、このパルサーエクサでもワンメイクレースが行われていました。


写真が多すぎて話題がなくなりました…以下コメント省略気味になります。














内装はドア内張りやインパネのパーツがボディ側に接着なのでボディマウント改造で車高上げても位置あわせの必要がなく楽でした。初心者の方でも苦労少なく組める良いキットです。