フジミ1/24シルビア2ドアRS-Xターボ S12前期型


フジミの1/24シルビアS12前期型です。 古いキットで、かつ悪名高い板シャーシ。昔MA70スープラターボAやR31スカイラインGTS-R、三菱スタリオン等でひどい目に遭っているのでええ、腕がなります。


一応板シャーシを仮組んでみたのですがやはり使い物にならないのでジャンクの山からフジミ180SX後期型のシャーシを掘り出して画像の白いプラ板片を貼っている部分でぶった切って5mm程詰めて利用します。


フィッティング。幅がぴったりなので楽勝です。しかし何だかリヤウインドウ下端からトランク先端にかけてが傾斜しすぎてるのが気になりだすと、やれトランク自体長すぎるとかAピラーもちょっと寝すぎではとか他も気になりだしてきます。それらを納得いくまで修正するのは大変な手間だし準備も足りないのでボディはあまり手をかけない事にします。


googleでイメージ検索して実車の写真をまさぐっているとインスト通りの白ボディはどうにも冴えないので他を探していると、下半分が青っぽいガンメタのが目に留まったので真似る事にしました。色がガンダムカラーのアームズグレーが近いのでちょっと赤を混ぜて塗ります。半光沢ですがあまり気にならないかと思います。


小パーツを付け細かい所を塗りスミ入れしデカールを貼って完成。ボンネットのパワーバルジは無い方がスマートかと思ってオミットしていたのですがどうにも雰囲気が出ないので結局付ける事に。


1983年に登場したS12シルビアは人気のあった先代のS110シルビアの後を受け、先代ではサニーをベースに大きなボディを被せていたようなものだったのでシャーシのキャパシティが低く旧態依然としたレイアウトを一新すべく、その後の日産車のミドルレンジ以上の基本となってゆくFストラット/Rセミトレのレイアウトをもつシャーシに進化。走行性能の飛躍的な向上をみた世代でした。


トップグレードのRS-Xターボのエンジンは先立ってR30スカイラインRSに搭載されていた2リッター16バルブDOHCターボのFJ20ETで、当時としては最強クラスのグロス190psを発揮。先進的なシャーシと同エンジンを積むスカイラインよりも軽い車重で刺激的な走りを愉しめるスポーティーカー。さぞ高人気となると思われたのですが…


同じ年に登場したAE86スプリンタートレノが同様のコンセプトと似た外観を持ちながら大人気を博したのと対照的に、シルビアという車格に求められたのは当時大人気を誇っていたプレリュードに代表されるスタイリッシュなスペシャリティカーであったためかS12シルビアはその田舎臭い垢抜けないスタイルから人気が出ず失敗作の扱いを受けてしまいました。


そういったスタイル面での失敗から生み出されたボディに、日産という自動車メーカーの歴史の中でも稀有な入魂ぶりで開発されたシャーシを与えられたのがこの次の世代となるS13シルビアであり、ライバルであったプレリュードやセリカを蹴落とす勢いで大人気となったのは記憶に久しい話でありました。


一方で、S12シルビアはモータースポーツのシーンでは目立ったものはシルエットフォーミュラの末期にS110シルビアをベースとした車体にS12シルビアの前後の意匠を与えたものが出走した程度。ラリーでは兄弟車であるガゼールの方が日産のワークスチームから参戦していました。


ボンネット上のバルジ(ふくらみ)はFJ20ETエンジンの上部がボンネットに干渉するために後付けされたもので、前面の黒い部分は塞がれておりインテークとしては機能していません。そもそもインタークーラーが装着されていないのでボンネットから導風する意味も無いのですが…


当時よく較べられたAE86スプリンタートレノという車がありますが、皮肉か何か意味があったのか次世代であるAE92スプリンタートレノのGT-Zと何故かよく似ています。AE92も人気のあった車でしたが…


デカールは当時のままの性能なのか、キット自体は最近生産されたもののはずですが微妙に黄ばんでおり耐久力も低く貼っているときに千切れたり砕けたりして難儀しました。


ボディの全体形はどこか2〜3代目のプレリュードやTA63セリカクーペに似た雰囲気にデフォルメされている気がします。当時キットを製作した人もあっちの方がカッコイイと思っていたのかもしれませんね。


内装はキットの内装パーツを180SXのシャーシに直接設置し所々微妙に辻褄あわせをしてるだけなのでちょっと雑。ちょっと未消化な部分も多く残りましたが楽しく作業ができました。